人口減少時代に思う

過疎県出身だから

この夏は実家のある高知県と、義実家である島根県に帰っていました。

 

この2つの県は、全国でも人口の少ない県として知られます。

島根がワースト2で、高知がワースト3。(ちなみにワースト1は鳥取県)

 

そんな田舎に帰れば、少子高齢化や人口減少は日常会話の中に盛り込まれます。

 

気になったので、少し調べてみました。

【高知県の人口推移】

平成19年 790,576人

令和元年 699,161人。

たった12年でおよそ9万人(約12%)の人口減。

 

【島根県の人口推移】

平成19年 741,623人

令和元年 675,230人。

 

たった12年でおよそ7万人(約9%)の人口減。

 

若干島根県の方が減少率が鈍いようですが、たった12年間でこれだけの人口が減っているという事実。

 

普段、広島市安佐南区という全国でも珍しい人口増加地域に暮らしていれば、実感することのない現実を垣間見ることができます。

 

私の父親の話によれば、高知県の実家がある地区では、小学生と中学生を合わせても10名ほどしか子どもがいないのだとか。

 

これが日本の田舎の現状なのだと、改めて驚きました。

 

いや、もちろん知ってはいましたよ。

 

普段からデータでは知っていましたが、ただ知っているだけとそういうものとして目で見るのとでは大違い。

 

まさか既に、たった十数年で10万人規模で人口を減らしている都道府県があったとは。(それが自分の実家だったとは)

 

なるほど、これは町おこしや村おこしが目覚ましい成果を出せるわけもない。

 

さすがに無理だろうと思います。

 

 

 

 

 

のどかな自然は広がるのですけどね・・・

人口減少は間もなく広島にも

ただ、これをどうにかしましょう!ということを訴えたいのではありません。

(そんなことは普段暮らしている人が一番分かっていることで、ちょっと見知っただけの人間が言えることでもない。ましてや、日本中の有識者がとっくの昔から問題にしている)

 

この流れはこれから加速し、広島市も2年後には人口減の流れに転ずるらしい。

 

いずれ日本の人口は8千万人台にまで落ち込む推計も見る。

 

そんな中で、

僕にとって考えるべきことは、

「そんな人口減少時代を生きることがほぼ確定している子どもたちに、どうやって幸せに生きていく術を伝えるべきか」

ということ。

 

どうやら、人口増、経済発展を前提とした社会とは違う考え方をした方が幸せに生きていけるようだ。

 

つまり、私たち団塊ジュニア(私はS52年生)が受けてきた教育とは別の考え方が必要だろうということ。

 

それをきちんと伝えた方がいいのではないか…。

 

実は、この命題は数年前から抱えていて、そうやって考えた方策の1つが講演会でした。

 

正直に言って、そんな時代に幸せに生きていく方法なんて、僕には分からない。

 

というか、誰にも確定的なことは分からないでしょ?

(だって誰も経験していないからね)

 

一つだけ思うのは、「いい高校→いい大学→いい会社」に入れば、幸せな人生が約束された時代はとうの昔に終わったということ。

 

そのルートを通ってもその後の人生はいくらでも変わるし、そうでなくても幸せな人生を歩んでいる人はたくさんいるし、そうでない人もいる。

 

ただ学力はあった方がいいのは間違いない。

(直感的に賛同してもらえるでしょうけど、この理由は後日)

 

もちろん、その学力を養うために存在するのが塾というもの。

 

だけど、さらにMoveではそれと同時に、次代を生き抜くための価値観も伝えよう。

 

とは言え、それを僕の狭い見識だけで断定的に伝えるような傲慢さは持ち合わせていないし、そんなことはできない。

 

伝えるべきは、「今、社会の最前線で活躍している人は何を考えているのか」ということ。

 

それも多くの人の考え方を伝えてもらおう。

 

たくさんの人の考え方を伝え、そこから子どもたち自身が自分の生き方を考えてもらいたい。

 

そして、その生き方にとって学力が必要なら勉強すればいい。

 

少なくとも「いい大学に入れば人生上手くいく」なんていう古代の神話のようなもので子どもたちを騙すよりは、その方が健全だ。

 

そうやって開いたのが、八納啓造の講演会であり、沼ちゃん先生の講演会であり、吉田潤喜(これはただのスタッフね)であり、西野亮廣講演会(×2回)だったりするのです。

(1年半で5回ならまあまあの数かな)

 

どれが正解なんかもちろん分からない。

 

いや、正解なんてあるわけもない。

 

けれど、世の中の最前線で実績を残してきた人たち。

 

その人たちが何を思っているのかは、早いうちに知っておけばいい。

 

そして、そのような様々な価値観に触れる中で、自分がどう生きていきたいか考えてくれればいい。

 

それを考えた上で学力が必要だと感じたら、一緒に勉強しよう。

 

いや。

そもそも、それを考える「ために」学力が必要だと感じたら、一緒に勉強しよう。

 

そして、自分で見つけた生き方を進む上で学力が必要なら、やはり一緒に勉強しよう。

 

その環境だけは絶対的にMoveが準備する。

 

 

そんなことをここ数年考えています。

 

 

いやあ、それにしても、

 

日本海→瀬戸内海→太平洋の移動はきつかったですね。笑