11月30日(土)に、中1・中2対象の論理ゼミ(体験編)を行いました。
考えるためにはいくつかの型があり、
それに沿って内容を深めることも大切。
そうしたことを伝える、学校の授業ではまず習わない論理的思考力を高める授業です。
今回取り扱ったのは「三段論法」。
三段論法にもいくつかの型がありますが、
その中の一つとしてこんな形のものを紹介しました。
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鳥は卵を産む。(抽象的言及)
ニワトリは鳥だ。(具体事例の提示)
だから、ニワトリは卵を産む。(結論)
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ほら、以前紹介した「ロンリの力」というNHKの番組でも取り上げられていたものです。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/ronri/
↓画像は拝借しました。
え?
鳥と卵の話は、当たり前ですって?
はい。当たり前でいいのです。
きちんとした三段論法は非の打ち所のないくらい当たり前なのです。
当たり前でいいから、具体と抽象の関係を意識して三段論法を作ってみようという授業。
中1や中2の段階から、そうしたことを意識して文章を組み立てる経験は積んでおいた方がいいでしょう。
ドラえもんには心がない?
さて、いくつかの説明をした後、
集まった10人にそれぞれ3段論法の文章を作ってもらいました。
みんな、なかなか上手です。
具体と抽象の概念も大体理解しているみたい。
すると、中にこんな文章を発表する生徒が。
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(抽象)機械には心がない。
(具体)ドラえもんは機械だ。
(結論)だから、ドラえもんには心がない。
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いやあ。
実に、絶妙な文章です。
三段論法としては、なにも間違っていない。
一つ一つの文章も正しい。
だけど、なんか・・・納得したくない・・・。
そう。
間違っていないけど、納得したくない。
そんなことを感じる文章です。
論理と感情のバランスを考える題材として最適です。
体験授業なのに、こんな文章に出会えるなんてみんなついていましたね。
ここで、この文章に対してどういう態度をとればいいのか?
「そんなの納得したくない!」では、論理的とは言えません。
あるいは私が「授業でそんなひどい非道徳的な文章を作るなんて」と
叱るのは論外です。
批判的思考をもってこの文章を見たときに、
論理的にどうおかしいと指摘できるのか?
あるいは、どう覆すことができるのか?
論理と感情(感性)、批判的思考のバランス。
そんなことを考えるきっかけになりました。
いやあ。
Moveとして初めて行った授業でしたが、面白い展開となりました。
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