香川県の条例案が話題になっていますね。
https://toyokeizai.net/articles/-/325903?page=3
ゲームは1日1時間という罰則なしの制限を課すかどうかです。
賛否両論が渦巻いているようですが、私は賛成です。
大学進学を目指し、
知の領域で活躍をすることを目指すのなら、
ゲームは一日1時間に制限した方が良いです。
そんなことを言うと、
「ゲームをめちゃくちゃやっていても東大に進学した人もいる」
という反論が聞こえてきそうです。
ええ、いるでしょう。
でも、そんなの非常に稀なケースです。
下の図を見てください。
これは、東北大学の川島隆太教授の著書『本の読み方で学力は決まる』に載っていたデータです。
仙台市7万人の小・中学生を追跡調査する権限を川島教授は持っており、
それを整理して得たグラフです。
赤丸は、
毎日2時間以上勉強する一方で、ゲームを3時間も4時間も行う生徒の平均成績。
青丸は、
毎日勉強を30分未満しか行わない一方で、ゲーム時間が2時間未満の生徒の平均成績。
明らかですね。
毎日2時間以上勉強していようが、
3時間も4時間もゲームをしていたら、
勉強量が毎日30分未満の生徒に、
(少なくとも平均的には)負けるのです。
勉強した内容をゲームが消し去ってしまうとも言えます。
学力を武器に進学したり、
学力を武器に社会で活躍したいと思っている人が、
ゲーム中毒が疑われるほど
ゲームに没頭するのはリスクでしかない。
私の指導歴の中でも、
ゲームが原因で成績を落とす生徒は一定数存在しました。
しかし、そうした子の成績を上向かせるのは難しい。
ほとんどが失敗に終わっています。
だって、塾でどれだけ勉強しても、
多くのことを学んでも、
ゲームがそれを消し去ってしまうのですから。
自らの努力をすべて無に戻す愚行です。
上のデータを見ても、1時間程度なら私は反対しません。
ちゃんと自分を律することができるのなら、大いに楽しんでください。
ただ3時間以上やり込んでしまうような状態は、非常にまずい。
この規制に逆らってゲームをやりこみたい皆さん。
上の7万人からの調査結果を見ても
まだゲームをやり込もうと思いますか?
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