今日のトップ画像は、昨年のクリスマスケーキ会の写真です。
こんな密な状況を作れたあの頃が懐かしいです。
さて。
先日、
学校の先生と、学校の先生を目指す大学生の合同勉強会に参加してきました。
もちろんZoomで。
教員採用試験を目指す学生さんに対し
現職の先生方があれこれと教えを授ける勉強会です。
公教育に関わる人たちが今一体何を考えているのか、
そんなことを知りたくて無理やり参加させてもらいました。
なかなか有意義な時間を過ごしましたが、
その中で、アクティブラーニングについての言及がありました。
アクティブラーニングとは
主体的で対話的で深い学びを実現する生徒が能動的に行う学習形態
のことです。
大学入試改革の議論とともに一斉を風靡しましたね。
ですが、
いくつかの例外を除き、
成果を上げている事例を聞きません。
理由は単純で、それで成果を出すには、
教える側・教えられる側の双方に相当な技量が必要だからです。
教える側だけではないですよ。
学ぶ側にも、高い意欲と能力が求められるのです。
そんな状況が揃うことは、やはり稀で、
その結果、
アクティブラーニングもだいぶ下火になったなあと思っていましたが、
学生さんたちが言うには、
「大学の授業で『主体的で、対話的で、深い学び』という言葉は耳にタコができるくらい教授たちから聞きます」
とのこと。
ほう。
なんだって?
教育学の世界では、まだそんなに勢いがあるのか。
であれば、
聞いてみよう。
「すみません。
教育学において、
アクティブラーニングを成功させるコツというか、
どういう形をとると、
生徒に主体的な対話を促すとか、
そういうものができるのでしょうか?」
う〜ん。
改めて言葉にすると、間の抜けた質問。
案の定、
学生さんたちは言葉に詰まります。
そりゃ、そうでしょうね。
ここでサクッと答えが出るのなら、
もっとアクティブラーニングは普及しているはずです。
空気が固まる中、
この問いに一つの答えを返してくれたのは、
現職の先生でした。
「それに対しての明確な答えをお返しするのは難しい。
公教育でもなかなか課題が多いのが現状です。
塾のような私教育で、アクティブラーニングを行うのがかなり難しいのも想像できます。
しかし、授業だけじゃなく、掃除も休み時間も、生活のすべての場面が学びになるから、公教育では『主体的で、対話的で深い学び』の実現がイメージしやすいんです、そこが公教育の強みですね」
なるほど。
嫌いな答えじゃありません。
むしろ好きです。
学校だと、生活の中で常に生徒たちに考える機会を与えることができるから、
その延長線で、授業でも「主体的で対話的で深い学び」を
実現する可能性が高まるということですね。
それが正しいとするなら、
アクティブラーニングとは授業の手法というより、
文化だと言えるのかもしれません。
教えられるだけでなく、
正解を導くだけでなく、
正解のない答えに「納得解」を出す学び。
それを実現する文化。
授業の中だけでなく、
生活の中で主体的に考える文化。
そして、
その文化を生徒と共有できる機関は、
単に勉強を教えるだけの塾では確かに難しいでしょう。
(まあ、そんな塾がどれほどあるかは置いておいて)
塾というより、
1つのコミュニティーになっている必要がありますね。
そして、
それは別に公教育の専売特許というわけではない。
最近、よく思うのです。
Moveも、
いずれは学習塾というより、
コミュニティーと呼ばれる存在を目指すべきだろう、と。
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