ということで、
ここ10年で確実に600冊以上の、恐らくは800冊くらいの本を読んできました。
(なんのことか分からない方は、昨日の記事「人生を変えた一言」を先に読んでください)
3分の2は記憶に残っておらず、駄作も多く掴んだ気がします。
その一方で私の世界を広げてくれた良書にも、数多く出会いました。
塾の先生として教育論の本から入りましたが、
それだけには止まりません。
日本や世界の情勢、
歴史の捉え方から社会のあり方、
ビジネスの仕方やその具体的方法論。
諸子百家に学ぶ人としてあるべき姿。
それらの現代版としてのいわゆる自己啓発本。
結構なジャンルを読んだと思います。
結果、嫌いな作家さんもいるし、
お気に入りの知識人もいます。
概して、古典と呼ばれる作品にはハズレはなく、時代を超えて語り継がれる書物には、それだけの力があることも実感しました。
学生の皆さんは、まずは古典から読んでみるのもいいですね。
また、数多くの読書を重ねておくと、
思想的に偏らないのも良かったと思います。
誰かの思想だけに染まるということは、私にはありませんよ。
さて。
そうやって様々な識者の見識に触れる中で、一つの望みを持つようになりました。
こういう広い世界を生徒に伝えてあげたい。
僕らは高校入試や大学入試のためだけに、勉強をしているわけではない。
就職予備校として学歴を追い求めれば良い時代は終わった。
高学歴を収め社会に出た多くの人が、挫折を経験した。
その時に僕らは、はたと気付く。
この先、どうやって幸せに生きていけばいいのだろう?
と。
社会の流れに乗っていれば、自然と豊かになれる時代ではない。
人口構成や、他の国の経済状況を見れば、日本の見通しが明るいとはとても言えない。
どう考えても、学歴を追い求めさえすれば幸せになれるというわけでなさそうだ。
そこについては、誰も大きな異論はないと思う。
しかし、その代わりとなる方法論を、誰も子どもたちに明確に示してあげられていない。
それもそのはず。
だって、そんな明確な方法論はないのだから。
しかし、
「そんなものは分からない。
分からないのだから、
とりあえず学力と学歴をつけておけばいい」
は、少々無責任だ。
そうやって何も考えずに勉強に打ち込んだ人の多くが、その後挫折しているのを、僕らは見てきた。
(かく言う私もその中の一人だと言う自覚がある)
もちろん学習塾を営む者の責任として、学力を身につけ、志望校へ合格させてあげたい。
学問を学ぶ素地としての学力を持っていることは素晴らしいことだ。
しかし、身につけた学力をどう活用するかを、子どもたち自身が考え、実行に移せる力も同時に育んであげたい。
それは、テストで得点をとる意欲以上のモチベーションとなって、彼らの学習を支えるだろう。
そのために、
今世の中で活躍している大人たちの声を生で届けよう。
今、世の中の最前線で生き生きと活躍している大人が、一体何を考えているのか。
それが伝わる講演会を開こう。
正解はないのだから、
幅広いジャンルで活躍する大人の声を届けよう。
その多くの生の声を聞いていくうちに、
子どもたちの一人ひとりが自分の生きる道を、中学生や高校生のうちから本気で考えてくれるようになるといい。
そのために学力が必要だ思うのなら
僕は塾人として、いくらでも力になろう。
私がこの2年間ほどで開いてきた講演会は、
そうした考えのもとで開いてきたものです。
↓これまでに私が主催した講演会はこちら。
小さいものでも50人規模の講演会から、
300人もの方にお越しいただいた講演会もありました。
本当に多くの方に足を運んでいただき、
さらにはご賛同をいただき、
心から感謝いたします。
そして、そんな活動が高じて、
この夏、
8月9日〜11日で、
子どもたちの知識と世界を広げることを目的とした合宿を開きます!
私が尊敬する、幅広く活躍する方々においでいただき、
子どもたちの見識と世界を広げるための講演会やワークショップ、
さらには合宿所ならではの活動を通して、
上の目的をより推進する合宿です。
これだけの人の話を生で聞き、見識を広げ、学びを深めることのできる合宿が企画できたこと自体が喜びです。
詳細は、近日中に(間に合えば明日)お知らせします。
どうぞ詳細をお待ちくださいね。
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