一歩踏み込んだ会話

子どもたちと話していると、よく出てくる単語があります。

 

「面白かった」

 

「楽しかった」

 

「やばかった」

 

「普通だった」

 

「いい感じだった」

 

このあたりの言葉を口にした瞬間、Moveでは必ずツッコまれます。

 

「何が?」

 

話を具体化することを必ず要求されるのです。

 

中にはしばらく沈黙してしまう子もいますが、具体的な話が出てくるまで待ちます。

 

コミュニケーションをとるにあたって重要だということも勿論ありますが、Moveはあくまで学習塾です。

 

外部の方を呼んでの講演会など、人間教育的な側面は多分にあるのですが、「“確かな実力を身に付けて”将来自分のいたい場所で活躍するため」という考えが前提にあります。

 

普段の会話から具体化を促しているのは、「人に分かるように説明する力」が学習に欠かせないからなんですね。

 

全ての問題の基本は、「聞かれたことに答える」ことです。

 

そのためには、聞かれた内容を理解できなくてはいけませんし、相手に伝わる形で答えなくてはいけません。

 

相手に伝わる形にするためには、伝わる日本語が使えなくてはいけませんし、具体的に、論理の飛躍がないようにする必要があります。

 

日常の何気ない会話であっても、積み重ねです。

 

いちいち経験を言語化することで、それがいつでも取り出せる経験知になります。

 

ご家庭の会話でも、一歩踏み込んで話をきいてみてください。