漢字学習のすすめ

「称」という漢字の意味を3つ説明できる?

 

漢字の重要性を伝えるときに、よく私がする質問です。

 

「名称」「呼称」「通称」→言う、唱えるのイメージ

 

「称賛」→ほめるイメージ

 

「対称」→つりあうイメージ

 

1つの漢字から熟語を作り、それを言い換えることで漢字のもつ意味を考えていく力がとても重要です。

 

漢字を意識的に学習する時間は、学年を経るごとに減っていきます。

 

小学生の頃は、先生に教わりながら皆で漢字を練習する時間もあります。

 

漢字ドリルや小テスト、定着度を測る機会も豊富です。

 

中学生になると、授業で扱った文章に出てきた漢字は「学んだこと」になります。

 

200字帖やノートの提出など、書いて練習する機会はありますが、あくまで独学で学ぶことが増えてきます。

 

高校生になると、学校によっては漢字テストさえなくなります。

 

漢字のテキストを持っていても、他の科目の学習に時間をとられて、開く機会がほとんどない、という子も多いです。

 

だからこそ、可能な限り中学生の間に、高校卒業レベルの漢字や語彙に一通り触れ、習得しておく機会を作ることが重要だと私は考えています。

 

分かりやすい基準で言えば、中学卒業までの間に最低でも漢字検定3級レベルの語彙を、可能なら準2級~2級の語彙をマスターしておいてほしいのです。

 

現代文を読むときに、分からない漢字や語彙はブラックボックスになります。

 

高校生になると、漢文の授業も始まります。

 

意味がとりづらい箇所であっても、その漢字が訓読みできたり、そこから熟語を作れたりすると、そこから類推することができます。

 

ですから、意識的に語彙を習得する時間を、早い段階から作っておいてほしいと思うのです。

 

Moveでは、12月19日(木)まで、漢字検定の受験を受け付けていますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。