楽しくて仕方がない勉強

先日、生徒の学習カルテに目を通していたところ、「最近勉強が楽しくてしかたがない」というコメントがありました。

 

そうそう、そうなんです。

 

勉強って、楽しいんですよ!

 

知らなかったことを知ることができる、分からなかったことが分かるようになる、知的好奇心を満たすことって、本来楽しいことなんです。

 

「僕は絶対食べられません」という見た目をしたウニも、食べてみたいと思った人があの手この手で食べてみたからこそ、食材として定着していったわけです。

 

夜になるとなぜか空で光っている不思議なものの正体を知りたいと思った人が必死で観察したからこそ、宇宙への理解が進んだわけです。

 

「知りたい」と思うこと、それが達成されたときに「楽しい」と思えること。

 

それは人間に予め搭載された本能のようなものなのだと思います。

ただ、勉強を「楽しい」と思えるためにはいくつか条件があります。

 

まず、「無理にさせられる」ものになっていないこと。

 

「勉強」という言葉は、「勉めて」「強いる」という語が合わさってできています。

 

これが語源通りになってしまうと、学びが楽しいという感覚にはなりませんよね。

 

「〇〇しなさい!」「××しないでいいの!?」

 

「今しようと思ってたのに、やる気なくなった!!」

 

こんなやり取りは、お互いに不幸です。

 

必要を感じたとき、自分の意志でなければ、学習には向き合えません。

次に、壁にぶつかったとき、それでも安心して努力し続けられる環境が整っていることです。

 

Moveにいる生徒たちは、「ブレイクスルー」という言葉を聞いたことがあると思います。

 

自分の実力が飛躍的に向上する段階のことです。

 

ただ、努力と結果というものは比例の関係ではなく、上の画像のような曲線を描きます。

 

ブレイクスルーを迎えるまでの道のりは、努力しても分かりやすい結果が実感できない、苦しいものであることがほとんどです。

 

それでも「勉強が楽しくてしかたがない」と思えるためには、やはりそれに向き合うための環境が必要なんですね。

 

壁にぶつかったときに安心して質問、相談できる環境。

 

安心して、楽に学習に向き合える学習環境。

 

前向きに頑張る仲間がいる環境。

 

それを備えた「進学空間」を掲げる塾として、先の生徒のコメントは非常に嬉しいものです。

 

Moveをうまく利用してくれていることの証拠ですね。