
先日、ある高校の先生と入試の話をしていました。
実は今、大学入試で大きな変化が起きています。確かな学力を見ようという方向に、確実にシフトしているんです。
例えば、共通テストでも記述が増え、英語でも「読解力」が重視される傾向に。総合型選抜(旧AO)でも、単なる面接だけでなく、教科の試験を課すところが増えてきました。
そんな話をしていたら、先生が「もう、大学合格は通過点でしかないですからね」とおっしゃいました。
その通りなんです。
大学に入ってから困らないために、確かな学力を。 大学で学ぶために必要な思考力を。
そのために、今の入試は変わってきているんです。
よく「今の入試は多様化している」と言われます。でも、それは「いろんな方法で学力を見る」という意味であって、「学力がなくても大丈夫」という意味ではないんですよね。
むしろ、どの入試方式でも「確かな学力」が問われる。 そこを見誤ると、痛い目を見ることになります。
実際、入試方式の多様化に目を奪われて、基礎学力の養成をおろそかにした生徒が、入学後に苦労するケースを何度も見てきました。
だからこそ、私はいつも生徒たちに言います。
「入試方式は変わっても、学力の重要性は変わらない。むしろ、より本質的な学力が問われるようになっている」と。
この流れは、これからも強まっていくでしょう。
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そういえば、その高校の先生、最後にこんなことを言っていました。 「結局、真面目に勉強してきた子が報われる入試になってきましたよね」
確かにそうかもしれません。
10年以上生徒を見てきて、私もそんな気がしています。
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