成長曲線
成長曲線と呼ばれるものがあります。
この図ですね。
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この図は、成果や実力というものは、その努力と比例して上がるものではなく、
しばらくの間低空飛行を続け、その後急上昇する、ということを示しています。
努力がすぐに実力に結びつき、比例直線を描く方が珍しいのです。
その結果、
しばらくの間
努力しても努力してもなかなか実力が上がらず、
努力量と実力のギャップに苦しむ・・・
のではありません。
現実はもっと厳しい。
実際は、
努力量と現実の実力のギャップに苦しむのではなく、
努力し始めるとすぐに実力が上がるはずだ思い込む自分の理想の姿と、現実の実力のギャップに苦しむことになるのです。
(紫の線です)
この時期にいる人は本当に苦しいと思います。
ここで努力することが嫌になって、挫折する人も多いでしょう。
あるいは、(学習塾の場合)
親御さんの方が耐えられなくなって
塾を変えようとする方もいらっしゃいますね。
しかし、
苦しんでも苦しんでも、
それでもなお努力を続けた先に、
ブレイクスルーポイントと呼ばれる急成長を遂げる時期があります。
(※人によってはティッピングポイントとも呼びます)
ある日、ふっと実力が開花するのです。
この場合、
偏差値が2や3上がるだけにとどまりません。
偏差値にして10くらい一気に上昇するのです。
さらに、学力だけではありません。
多くの場合、
このブレイクスルーポイントを通過した生徒は、
勉強に対する姿勢や物事への考え方、
つまり、人間的にも一回り大きくなった成長を
遂げています。
非常に感覚的なものなのですが、
僕らはそれを感じることが実際にあります。
ブレイクスルーの前は本当に苦しい
ただ、この話でやっかいなのは、その急上昇する時期が誰にも分からないということ。
3か月なのかもしれないし、半年かも知れない。
場合によっては一年かもしれない。
しかも、
本当にやっかいなのが、
その急上昇する時期が来る直前が本当に苦しいということ。
頑張っても頑張っても成果が出ない、と感じるのです。
だけど、そこで諦めるな!
やっていることが正しいと一度信じたのであれば、
成果が出るまで徹底的にやり続ける。
苦しい時期はもちろんある。
一般にそれは壁と呼ばれる。
その壁はある時、ふっと乗り越えることができる。
それを信じて、自分を信じてやり続けること。
その達成感は何物にも代えがたい。
本当にやってはいけないことは、
その苦しさに負けて努力を止めること。
その時は、きっと苦しさしか残らないから。
そんなメッセージをここで伝えておきますね。
塾講師の幸せ
ところで、
今日のブログでこのことをお話したのは、
本日、ブレイクスルーポイントを超えた生徒の成長を感じたからです。
この感覚は素直に嬉しい。
正直、その子、ちょっと前までは全然でした。
ある問題を前にして分からなくて、
でも他の生徒は分かっているようで、
悔しくて涙を流すことも何回かありました。
そんな彼が、
明らかに一回り成長している。
1週間前と比べても雲泥の差です。
ついつい目を細めてその子を眺めてしまいますね。
子どもたちがこのブレイクスルーポイントを超える瞬間に立ち会えるのは、塾講師の特権です。
ありがとうございます、と心からその子に伝えたいですね。
(調子に乗るのが目に見えているので、言わないけど。)
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