最古参、何度目かのブレイクスルーを果たす

Moveは8年目

 

Moveは現在8年目を迎えています。

 

開業当時に小学5年生だった子も今や高校3年生。

 

8年間、Moveに通い続けている子もいるわけです。

 

ありがたいことです。

 

今日はそんなMove最古参の男子のお話。

 

 

 

最古参の波乱万丈の8年間

 

その生徒は、お預かりした小学校5年生の時は、はっきり言って「できない」生徒でした。

 

箸にも棒にもかからないレベルと言って、差し支えありません。(ごめんね)

 

小学校で順位をつけるなら、クラスの下位5人の中には入っていたでしょう。

 

 

 

でもね、彼は素直だったのです。

 

時には挫折しそうになりながらも、Moveの演習授業の中でコツコツと頑張り続けます。

 

中学校の1年生の頃には40だった偏差値は、中2の頃には徐々に50前後となり、中3時には最初のブレイクスルーを果たしました。

 

偏差値60を超えるレベルにまで。

 

その数字は、つまり安古市高校合格ラインです。

 

 

 

 

これには驚きました。

 

小学校の時のことを思えば、誰がここまで来ることを予想できたでしょう。

 

僕も、保護者の方も、大いに目を細めました。

 

 

 

彼はそのままの勢いで、内申点が足りないことを承知で、安古市高校を受験しました。

 

もちろん怖くなかったといったら嘘になるでしょうが、彼自身にせっかく伸びた偏差値を活かさない選択肢はなかったのです。

 

 

そして、

 

 

 

結果は・・・

 

 

不合格。

 

 

 

最後まで克服できなかった数学が足を引っ張たのでしょう。

 

その弱点は分かっていましたが、克服させてあげることのできなかった僕としても痛恨の不合格でした。

 

 

 

 

彼はそのまま私立高校に進学しました。

 

 

しかし、彼の凄いところは、そこでへこたれないことでした。

 

 

 

いや、嘘つきました。

 

へこたれたことはありました。

 

周りの状況に不満を漏らすこともありました。

 

 

 

でもね、なんだかんだと自分が努力していくことは既定路線のような言動を取るのです。

 

 

 

自分が動けない時は立ち止まり、動ける時はコツコツと努力を続けた高校3年間。

 

そうしてとうとうたどり着いた同志社B判定(合格圏)の水準。

 

 

関西の私大トップ4校のことを「関関同立」と表現しますが、その中でも頭一つ抜けた存在の同志社大学すら合格が視野に収まる水準。

 

 

 

もちろんMoveの過去でも現在でも彼以上にできる生徒はいますし、「国公立じゃないと」という意見があるのは知っています。

 

 

けど、そんなものは知ったこっちゃないですね。

 

 

色々と不器用な彼がどん底から登り続けた結果、全国的にも難関と言われる大学の合格を可能にする水準にまでたどり着いたことが嬉しい。

 

その道のりを歩んできた事実が嬉しいのです。

 

 

だから、まだ早いと思いつつ、ここに紹介しているのです。

(きっと多くの生徒の希望になるよね)

 

 

 

 

 

 

 

最大の長所は二つ

 

彼の長所は、素直であることと、その知識欲です。

 

 

 

Moveに在籍にして8年。

 

僕が授業で展開する人生論に頷き、将来予測に真剣に耳を傾け、僕が紹介する本を素直に読んできました。

 

僕が開く講演会や、8月の日帰り合宿でも当たり前のように出席する素直さ。

 

合宿のゲストスピーカーの一人である八納啓造さんの座談会にも個人で参加させたこともあります。

 

 

 

 

 

印象的だったのは、僕が「少し背伸びした本を読むのがいい」と伝えた中3時点で、マキャベリの『君主論』を読んでいたことですね。

 

 

ええ。

 

もちろんレベルからすれば読めるわけがないのです。

 

ですが、彼はどうにかこうにか意味を紡いで読み切ったのです。

 

その後も、いわゆる古典啓蒙書や、経済や現代社会に登場する本を読んでいました。

 

 

 

僕は一切止めませんでした。

 

「入試に関係ないからやめとけ」なんてナンセンスです。

 

興味がある分野ならそれを突き詰めさせてあげることが、長い目でその子のためになると分かっていたからです。

 

 

 

 

その結果、中学の頃はもとより、高校に入っても社会は抜群にできました。

 

社会ではまず誰も彼にかないません。

 

そりゃ、そうです。

 

知っている知識の幅と深さが違います。

 

 

 

そして、今回、全統模試の「政治経済」で叩き出した偏差値は79.6

 

4万人が受けて、上位数十人しか取ることが許されない数値。

 

 

ここだけ見れば、灘や開成といった超進学校の子がとる数値。

 

 

 

他の科目も随分と上がってきました。

 

得意の私立文系科目に照準を絞って学習を重ねた結果、今や、同志社大学B判定、他の関関同立はA判定をもぎ取ってくるようになりました。

 

 

 

 

繰り返しますが、お預かりした時は本当にできなかった。

 

それがここまでの水準にまで登ってきたのは、ひとえに彼の努力と、興味のある方向へ突き進んだ知識欲の賜物です。

 

そして、親御さんのサポートですね。

 

 

 

 

もちろん、この偏差値は現段階ではまぐれである可能性が高い。

 

 

しかし、本人の自信にはなったでしょう。

 

このまぐれを本番でも発揮できれば、今までの道のりはここに至るまでの布石に早変わりです。

 

 

 

彼は昔から、どうやって自分で社会で活躍するか、その展望を僕に語ってくれていました。

 

 

ぜひ実現して欲しい。

 

そのためのマイルストーンを通過するまで、あと5ヶ月。

 

 

気合い入れて突き進んで欲しいと願います。

 

 

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    茂木 (金曜日, 16 10月 2020 11:55)

    宮脇先生、夢のある話ですねー素晴らしい。Moveの存在を知っていれば化けていた可能性の子供が多数いると思います。今朝の事ですが、娘が「塾行きたいなー、なんで日曜は空いてないんかね!?」と言ってました。彼女にとってはMoveが生活の一部になっています。本当にありがとうございます。遅れてしまいしたが、川手先生と繋げてくださり誠にありがとうございました。寒暖の差が厳しい時節柄、ご自愛くださいませ。

  • #2

    茂木さん (土曜日, 17 10月 2020 12:57)

    ありがとうございます。
    お嬢さんの言葉は嬉しいですね。
    もっともっとMoveが大きくなれば、日曜日も開けられるんですけどね。
    そのためにも頑張ります。
    川手さんは魅力的な方ですからね。
    特に何をした覚えもありませんが、僕がきっかけでご縁が広がったのなら嬉しいです。