まず、先日行ったZoom読書会の報告からさせてくださいね。
参加者は4名でした。
人数は正直少なかったですが、まあ、仕方ありません。
中学生は朝から部活の子も多かったし、オープンスクールにほとんどの中3が出かけていったようだし。
これからも細々とでも続けていきます。
タイミングが合った時にはぜひ参加してくださいね。
でも、その中の一人の小学生が月曜日に教えてくれました。
「読書会に参加してから、本にはまりました」って。
これは嬉しかったですね。
そうやって、一人でも本を読むきっかけを作ることができたなら大成功です。
参加してくれたみんな、ありがとうね。またやろうね。
それと、やっぱりZoomの方がいいですね。
いつもZoomで授業を受けている大阪の女の子も参加してくれましたからね。
みんなに機会を作りたいですね。
経営学史の初歩から
さて、先日、「経営学史」の入門本をなんとなく手にとり、経営学黎明期の箇所をパラパラとめくっていました。
経済学部出身の私にとっては、大学生の頃に習った懐かしい内容です。
ちょっとその内容を振り返りましょう。
20世紀初頭、経営学は以下の3人の巨匠の登場で始まります。
① フレデリック・テイラーの「科学的管理法」:
工場内で働く労働者の行動を分析し、労働者に合わせた最も効率の良い行動を導き出す手法。
➡︎作業効率は上がったが、経営者側の過剰な労働者管理が始まり、労使間の対立が激化。
② ヘンリー・フォードの「大量生産方式」:
T型フォードを生み出した徹底した分業制。
➡︎低価格の大衆車「T型フォード」を生み出し、且つ従業員の賃金も上昇したはずなのに、分業制による単純作業の過酷さに離職者が続出。のちに、フォード社自身も危機の時期を迎える。
と、テイラーやフォードが生産性を向上させたにもかかわらず労使関係において失敗していた時代に登場したのが、エルトン・メイヨーです。
③エルトン・メイヨーの「人間関係論」:
人の行動ってそこまで合理的じゃないから感情に左右されるし、生産性は、労働環境の良し悪しよりも職場の人間関係によって大きく左右される。
効率だけを追い求めたとしても、人の感情にも目を向けなければ、結局はうまくいかなくなることが多い。
テイラーやフォードが、素晴らしいシステムを生み出したにもかかわらず上手くいかなかった原因は、「ヒトの感情」を考慮に入れなかったから。
➡️のちのリーダーシップ論やモチベーション技術の発展につながる。
と、経営の分野に「ヒトの感情の重要性」を持ち込んだのが、このエルトン・メイヨーなのです。
う〜ん。
それって、塾も同じじゃん。
塾にも色々なシステムがあり、システムがあるから成績が上がるように言う塾さんもありますが、それはちょっと違うだろうと思っています。
確かにシステムは勉強の効率を高めてくれるのですが、そもそもとして、「子ども達の気持ち」の部分を無視していては、塾はその役割を果たせません。
塾が「売って」いるものは、指導技術やシステムだけではありません。
まず第一に、勉強する空間としての雰囲気を提供しているのです。
それが崩れるようでは塾の役割は果たせません。
例えば、私との人間関係もあるでしょう。授業中の雰囲気もそうですし、休憩中の雰囲気だって関係してきます。さらには塾生同士の関係も勉強に関わってきます。
進学空間Moveは勉強したい生徒が集まる場所でありたいとは常々申していますが、それに見合う雰囲気、環境、そして人間関係を整えることこそ塾側の使命だと、改めて心得ておきたいと思うのです。
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茂木 (水曜日, 28 10月 2020 08:25)
宮脇先生おはようございます。経営学の3人巨匠とは知りませんでした。保護者の立場から見るとMoveは成績アップ、志望校合格の先まで考えて指導して頂いてる事が分かりやすいので、子供の育て方全般で悩む保護者にMoveを広めるのが、我が子達が良い具合に成績も上がり、考えも広がり、将来の夢を語れるようにして頂いた。先生への恩返しだと思ってます。頑張り過ぎないで下さいませ。(笑)
宮脇 (木曜日, 29 10月 2020 00:32)
茂木さん、いつもありがとうございます。
>我が子達が良い具合に成績も上がり、考えも広がり、将来の夢を語れるように
この変化は子どもたちの努力と、ご両親の接し方だろうと思っていますよ。
僕は、本当、その場を作っているだけ。
>頑張り過ぎないで下さいませ。
ありがとうございます。
でも、多分無理でしょう。性分ですから。笑