冬期講習まであと2ヶ月ありますが、今年の冬には「小学生の計算に特化した講座」を開くことを予定しています。
2年前に期間限定で開いて、大盛況だった講座です。
今日はその時の紹介記事をリメイクしてお届けします。
計算ミスを防ぐには
テーマは小学生の計算についてです。
小学生や中学生で、計算ミスが多いと悩む生徒は少なくありません。
ですが、それに対して「今度からは注意しよう」と意識するだけでは計算ミスを減らすことはできません。
そんなことで減るのなら最初からやっているでしょうし、そもそも勉強に対する姿勢の問題となります。
(そんなものを注意しない程度の集中力で勉強していたの?)
計算ミスを犯す原因はそんな注意力なんかにはなくて、
そもそも整理が下手くそ
なのです。
そして、計算ミスは技術の問題です。
分数の線をまっすぐ書くであるとか、
6とbを見間違えないように書くであるとか、
約分した結果を式のどこに書くのかとか、
イコールの位置を揃えるとか、
一つひとつの技術の問題です。
で、技術は修得すればいいのです。
大事なことなので、2回言います。
技術は習得すればいいのです。
計算の工夫も技術の問題
計算ミスを防ぐだけではありません。
積極的に簡単な方法を使って計算するのも、計算にまつわる技術です。
例えば以下の問題はどう計算しますか?
小学5年生から中学生のお子さんをお持ちの方は、ぜひお子さんにこの問題を解いてもらってください。
ほとんど考えず暗算でできればOKです。
どちらか1問でも筆算を使い出したら、計算を工夫するという観点が抜けている可能性がかなり高い。
例えば、問1でこんな筆算をしていませんか?
これを小学生の子がやっているのを初めて見たときは目を疑いました。
100倍や1000倍にするときはゼロを後ろにくっつければいいということを知らなかったのです。
それを使えば、筆算をするにしてもこうなるでしょう。
桁の揃え方を工夫するだけで、ずいぶん楽に計算できます。
これなら、ほとんどの子が暗算でいけるでしょう。
工夫できる計算は工夫してください。
問2では、どうですか?
こんな筆算をしていれば、やはり時間がかかって仕方ありません。
注目すべきは25という数字です。
25は、「100÷4」で表せます。
ですから、筆算なんか使わなくても
この計算でいいのです。
もっと簡単に言うと、
72÷4=18
18×100=1800
これだけです。
これなら暗算でも大丈夫でしょう。
予告:2ヶ月後の冬期講習に「計算のコツ」講座を開きます
ここ数年来、上のような計算の工夫を知らない生徒が増えてきたように思います。
やたら力技で計算を突破しようとする。
それでは時間も労力もかかってしまいます。しかも、計算ミスも増える。
たかが計算です。
サクッとクリアできるところはサクッとクリアして、本当に頭を使うところで頭を使いましょう。
でも、そんなことを言われても子どもたちからすれば、こうした計算の工夫を体系的に習ったことはないでしょう。
というわけで、2ヶ月後の冬期講習から小学校高学年〜中学生を対象にした計算の工夫講座を開きます。
使うテキストはこれ。
上のような超基本的なものから、「平方数・立法数」、「和と差の積」のような中学数学まで踏み込む本格的なテキストです。
講座の詳細はまだ未定ですが、開くことはきめています。
「あ、面白そう」と思ってくれた方は、準備しておいてくださいね。
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茂木 (水曜日, 14 10月 2020 10:34)
宮脇先生おはようございます。1問目は知ってましたが、2問目はギブアップでした。コツさえ掴めれば伸びる子は沢山いるでしょうね。