共通テスト1日目
共通テスト1日目。
受験生のみんな、お疲れ様でした。
広島県内では大きな混乱はなかったと聞いています。
一安心です。
公開された問題を見ていますが、英語が難しかったようですね。
ざっと見たところ、かなり日常生活に寄せた英文が大量に出題された模様。
まあ、それ自体は試行テストの時から予想されていましたが。
あれが高3生に求める英語の形であれば、おそらく中学から英語の指導法を変えた方がいいでしょう。
Moveの中3にはすでに変えていますし、来年からは中1・中2にもその方法を拡大していく予定です。
来年からの中学校教科書の内容を見ても、どうもその方が良さそうです。
受験生のみんなは二日目も、ぜひいつも通りに落ち着いて最後まで頑張ってくださいね。
小学4年生の感想
さて。
今、僕の小学4年生の息子が、Moveの塾生として週1で通ってくれているのですが、冬期講習を終えた段階でこんな感想をつぶやいてくれました。
「お父さんの塾、すごいね。
中学生や高校生の人と一緒に勉強するから、
休憩中は少し緊張するけど、
勉強が始まったらそんなの気にならないくらい集中できる」
ふふん。
息子よ、その通りなのだよ。
めっちゃ集中しやすいように環境を整えているのだよ。
と、どや顔をしてしまうところですが、もちろんこの状況を生むために、いくつかの工夫を重ねています。
環境面では、例えば
・机が一人一人独立している
・その机は80cm×60cmで塾の机としてはかなり大きい。
・机より上の場所に、張り紙や目につくものは置かない
・カーペットは青色と寒色系にして集中力を上げやすくする
・個別演習では勉強内容ではなく、時間で区切ることでリズムを作る
ということは、Moveを設立し、什器を揃えたり、塾のシステムを作る段階から考えていました。
それから8年間の間に、細かい工夫をあれこれ付け加えているのですが、そのあたりは今日は割愛。
集中できる空間の秘訣
でもね、
Moveが行なっている集中力を上げる最大の工夫は、
パーティションを設けていないこと
なのです。
ちょっと不思議に思いませんか?
一人ひとりが別々の勉強をする個別演習形式で、パーティションで視界を区切って集中しやすい環境を作るというのは常套手段のような気がします。
実際、個別指導塾さんの多くはそういう形を取っていますね。
でもね、僕はずっとそれは逆だろうと思っていたのです。
つまり、真に集中しやすい環境を生むためには、周りの生徒の様子がわかった方がいい。
周りの生徒が集中しているのであれば、自然と自分も集中しやすくなる。
その環境を作って、互いに刺激を与え合った方が、長期的且つ持続的に集中力を高めることができると考えていました。
そのため、小学生であっても上級生の中に放り込むことに迷いはありませんでした。
上級生が下級生を引っ張っていってくれるでしょう。
ただ、これの根拠は、僕の経験則に基づくものでした。
科学的根拠はなかったけど、自身の経験からそんな方法を取っていたのです。
間違っていると微塵も思ったことないし、それで効果が出ているのは明らかでしたから。
だから、パーティションで席を区切ることは一切考えたことがありません。
まあ、周りがだらけているのなら、パーティションで区切った方がいいのだろうけど……。
ただ、根拠が弱いなとも感じていました。
なにせ僕の経験則ですからね。
生徒や保護者の方に説明するときにも
「個別指導の中であっても、その場にいる生徒の一体感を生むのが大切だ」
などと説明していました。
ちょっと抽象的で弱い説明です。
でもね、これ、心理学的にも確からしいことのようです。(フェイスブックで教えてもらいました)
調べてみると、
同じ空間にいる人が互いの集中力や効率を高め合うことを
「社会的促進」と呼ぶ。
ネットでは
https://tabi-labo.com/198701/mental-effort
や、
https://ameblo.jp/mvt-cp/entry-12285706728.html
のようなサイトが見つかりましたよ。
「サイモン課題」と呼ばれる心理学実験の中で見出されたことのようです。
自分の経験則が理論的に裏付けされていると分かり、良かったです。
ですが、こんなネット記事だけを根拠にするわけにもいかないので、またしっかり調べてみますね。
これに関する学術論文はたくさんあるみたいだし。
何れにせよ、頑張ろうとする生徒が集まると、自然と集中しやすい環境が生まれる。
その中で勉強した方が、学習効果を高めることができると言えるのは間違いなさそう。
だから、Moveが集中しやすい空間であるというのは、
結局のところ、頑張ろうとする生徒がたくさん集まっているということに尽きるのです。
というわけで、息子よ。
そういう理由でお父さんの塾は、集中しやすい環境になっているのだよ。
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