訳あって2年前の記事を再構成してお届けします
今日は、ちょっとブログを書くのに苦労しました。
昨日から、ある対応についてずっと考え続けています。
時に深呼吸して、気持ちを落ち着かせながら。
そんなこんなで、本当は別に書きたいことがあったのですが、なかなか文章がまとまらないので、2年ほど前に書いた記事を再構成してお送りします。
しかも、いつもより短めなので、逆に読みやすいかも。
説明のコツ
休憩中に、ある生徒から
「みんなに僕の話は分かりづらいと言われます」と
相談を受けたので、それについて全体の場でアドバイスした時の話。
以下、生徒に向けて話している形で書きますね。
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人に説明するのが上手いかどうかのポイントは、
パッと思いつく限りで3つある。
1つは「構成」。
もう1つは「説明の範囲」。
そして、最後は「想像力」。
1つ目や2つ目の話もしたいけど、時間がないので今日は3つ目の「想像力」の話。
(他の話はまた気が向いた時に書きますね)
要するに、どこまで話をすれば相手が理解できるかを想像することが大事なんだ。
説明が下手くそな人は、相手がどれくらいの情報を持っているか関係なしに話をしてくることが多い。
例えば、誰かが僕に
「昨日バスケットボールをしていたら、友達が僕にぶつかってきたんですよ。どう思います?」
と言ってきたとしよう。
これは、正直反応に困る。
あまりにも情報が少ないからね。
その友達は一緒にバスケをしていた子なのか?
それとも、関係ない子なのか?
後ろからぶつかってきたのか?
前からぶつかってきたのか?
故意なのか? 偶然なのか?
僕としても、ぶつかってきたその子をいきなり悪者にはできないので、どう思うも何も、まず状況の確認から入ることになる。
「え〜と、そもそもそのバスケはどこでやっていたの?」ってね。
他の例もあげてみよう。
テニスの選手がいたとしよう。
その子が話の中で
「サーブ時にバックラインを超えてダブルフォルトしちゃって、40-0(フォーティー・ラブ)になっちゃったんです」
という言葉を使ってきた。
テニスをしている人にとっては十分理解できるんだけど、全く知らない人にとってはこれだけでわけが分かんなくなる。
バックラインはなんとなく想像つくかもしれないけど、テニスを知らない人にとって「ダブルフォルト」は難しいし、硬式テニス独特のポイントの数え方は知らない人も多い。
専門用語を使うときは、それが相手に通じるかどうかは考えた方がいい。
分からない相手には「サーブをミスってあと1点で負けそうになったんです」で十分じゃないかな。
結局、相手が今どこまでの情報を持っていて、どの情報を与えないと理解してもらえないかを考えながら相手に説明するのが大切。
説明上手な人は、相手の立場に立って、その人が理解するのに必要な情報を考えて話している。
もちろん詳しく知っている相手にくどくど説明してもダメ。
同じテニス部の子にダブルフォルトの説明をしたら、逆にうっとうしい。
だから、説明上手かどうかのポイントの一つは、相手が持っている情報を考えることができるだけの想像力。
どこまで言えば、相手がすんなり理解してくれるか想像して話をしようということ。
初めて聞いた人は、ちょっと意外だったでしょ。
説明が下手だと言われる人は、一度考えてみてくださいね。
今週の土曜日はウェブライブ説明会。無料でどなたでも聞いてもらえるので、お時間が合う方はぜひリアルタイムで聞いてくださいね。
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