高校生の現実
最近、複数の保護者の方から塾生のお兄ちゃん、お姉ちゃんの話をよく聞きます。
高校生の子たちです。
その子たちはMoveの塾生ではありません。
そうしたお兄ちゃんやお姉ちゃんについて、以下のような話を聞くのです。
つまり、
勉強しない。
それこそ中学生の時の方が勉強していた
とのこと。
「上の子が中学生の時は、そっちの子の方が勉強していて成績がよかったけど、
今じゃこの子(塾生)の方が成績が上になりました」
なんて声もあります。
おかしな話です。
普通に考えて、大学入試を目指すのであれば、高校生の方が勉強していないといけません。
高校生が勉強しない理由①
では、一体なぜ高校生は勉強しない子が多いのでしょう?
なぜ中学生の方が勉強するのでしょうか?
私には3つの理由が思い当たります。
今日はそのうちの2つをご紹介。
① 大学合格率93%の現実があるから。
数年前の数字ですが、現役合格率という数字を目にしたことがあります。
大学志願者数/日本全国の大学の定員合計×100=約93%
すなわち、大学を選ばなければ93%の大学受験生が大学生になれるのです。
言い換えると、
大学生との名ばかりの、大学在学中に中学や高校の復習をして最新の研究や学問に全く触れることのない、従って誰からも評価されない、しかも大学生としての知見を得ることができない大学でもよければ、誰でも大学生になれます。
(その大学に行かないと特定の職業につけないのであれば、そう目くじらを立てることもないでしょうけど)
しかし、
数年前から、補助金の関連から私立大学も合格者数を大幅に減らしています。
これまでフリーと思っていた大学も合格するのが難しくなってきました。
本当に自分が進みたい世界につながる大学は、実は狭き門なのです。
その現実に気づいてくださいね。
高校生が勉強しない理由②
② 高校入試がゴールだと思い込ませる大人がいる
私としてはそんなことを言ったことも考えたこともないのですが、
「高校入試を突破すればそれでOKだ」と吹き込む教育者がいるという現実があります。
私自身はよく生徒たちにこう言います。
「高校入試になんて、所詮通過点。
15歳の時に人生なんか決まるわけないじゃん。
高校入試が終わったら勉強しなくていいなんて思うと、大変な目にあうぞ」と。
で、そんなことを言っていると、ある時中3の女生徒が言いました。
「そんなことを言う大人の人がいるとは本当に驚きました。
学校の先生は『志望する高校に入れればそれで幸せになれるから』と言ってました」
信じられないような本当の話です。
なんて無責任なんでしょう。
ごく一部の先生だと思うのですが、
実際にそういうことを言う先生がいるものです。
塾の先生でも多いですよ。
「高校に入ればしばらく遊んでいいから」なんて、わけの分からないことを言う先生。
そんな考えだから、定期テストの過去問漬けをやったり、手取り足取り答えを全部教えてあげるような指導をするのです。
その結果、生徒に「勉強とは先生の言う答えを覚えてテストで書けるようにすること」と思わせるのです。
※実際に、他塾から転塾して来た生徒が僕に言った言葉です。
もう信じられない勘違いをさせてしまっているのです。
そりゃあ、そんな教育を受けていたら、高校に入れば勉強なんかしなくなるし、できなくなるでしょうね
3つ目はまた機を改めて
3つ目については、もっと根本的な問題のため、また記事を改めますね。
いずれにせよ、大学入試を目指すのであれば、高校生の方が勉強しなくてはいけないはずです。
ただ、こんなにも多くの子が高校で勉強しなくなるのであれば、それはきっと構造上の問題があるはずです。
それに気づかず、「高校入試がゴール」のような考え方に子供達を染めてしまうと、ちょっと取り返しのつかないことになります。
僕ら周りの大人がしっかりと高校入試や大学入試のその先を見据えて、指導に当たらないといけないですね。
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茂木 (水曜日, 09 9月 2020 00:18)
宮脇先生今晩わ。妻がそれだったようでMoveは違うと言って現在に至ります。
いつからでしょうか?進学校に入るのが結果とされてきたのは?わたしは富裕層を顧客として仕事をしていますので、学歴が全てではないと思っています。人生のゴールはそこではないですから。という思いから宮脇先生の活動は素晴らしいと思います。今回の合宿を紹介した友人から感謝の言葉が届きました。Move紹介して良かったです。
宮脇 (水曜日, 09 9月 2020 22:21)
茂木さん、ありがとうございます。
富裕層と言われる方々は本当に学歴が全てでないと教えてくれますよね。
今日のブログでもこれから書こうと思うのですが、何のために勉強するのか? そのゴール設定を間違えると子どもたちがかわいそうなことになりますね。
ご友人の方のメッセージありがとうございます。
宮脇が感謝を申し上げていたとお伝えくださいませ。