5年に一度の国勢調査
5年に一度の行事です。
我が家にも国勢調査の依頼書が来ました。
またこの年が来たか、とドキドキします。
いえ、
別に国勢調査が面倒くさいから嫌いとか、そういう話をしたいわけじゃないです。
(本当はちょっと面倒くさいけど、大した話じゃありません)
少子高齢化、そして人口減少の実態がまたはっきりする頃だと申し上げたいのです。
前回(2015年)の国勢調査から導き出された将来の推計人口ピラミッドをご覧になったことはあるでしょうか?
以前も掲載したことがありますが、改めて掲載しますね。
以下のデータは「国立社会保障・人口問題研究所」が公開しているデータから抜粋しました。
(出典:「人口推計」(総務省統計局) 2020年9月17日に利用)
http://www.ipss.go.jp/index.asp
決して根拠のないデータではありません。
平成27年度国勢調査に基づく人口推計
まず、前回の国勢調査で確定した数値に基づく人口ピラミッドがこれです。
さすが世界の中でも少子高齢化のトップランナー日本です。
いわゆる「つぼ型」を綺麗に描きます。
そして、5年前のデータから基づいて推測された2020年の人口ピラミッドがこちら。
2020年推測総人口:1億2592万人(出生・死亡率中位推計)
多分、少子化という意味では、現状はこれよりも悪いのではないでしょうか。
なぜなら、2019年に生まれた子は、なんとたったの86万人。
推計では90万人は生まれていなくてはいけませんでした。
この段階で事態は、よりスピード感を持って進行していることがわかります。
以下、15年ごとにみていきます。
こちらが今から15年後の2035年。
ついで、2050年。
2050年推測総人口:1億192万人(出生・死亡率中位推計)
最後です。
これは2065年。
2065年推測総人口:8807万人(出生・死亡率中位推計)
高齢者率のピークは、推計では2055年以降。
この頃は65歳以上の割合は38%を超えるようです。(現在は28%)
菅内閣の平均年齢が60歳を超えていることなんて、これに比べれば大したことありません。
現在の平均年齢は47歳ですが、2057年以降は53歳を超えることが予測されています。
つまり、日本はこれからも老いるのです。
今でも十分高齢国家ですが、1国の平均年齢が50歳以上になるなんて、一体どんな世界なのでしょう?
さらに30年後には、現在より少なくと2000万人は人口が減少していることも予測されています。
当然、空き家が目立つようになり、限界村落のいくつかは消滅村落となっているでしょう。
そうしたことを考えると、本当にため息が出ます。
前回の記事でお知らせした高校入試の倍率低下は、こうしたことの先行事例に過ぎないでしょう。
2050年ごろは僕ら現在の子育て世代(団塊ジュニア)が高齢者の仲間入りをしていますが、その時生産人口の中核を担っているのは、今の10代の子供達。
この状況の中で、僕ら大人は子供達に幸せになって欲しいと願う。
今までと同じ価値観ではなかなか難しい。
では、僕らは彼らに一体何をしてあげられるのだろう?
Moveが模索しながらも、勉強を教える塾以上の存在になろうとしているのも、こうしたデータが頭にあるからです。
彼らの意思を尊重しつつ、できる限りのことをやりたいと思っています。
何かワクワクするような妙案がございましたら、ぜひお知らせくださいませ。
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