子離れの難しさ

1月31日は新中学1年生向けZoom説明会

連日お知らせしている1月31日の新中1向けのZoom説明会。

今日は外部の方からお問い合わせをいただきました。3週間前の段階で定員の半分も埋まるようで、嬉しいです。

少しずつ増えています。Moveの新学年は3月23日スタート。

気になる方は、お早めにお申し込みくださいね。(詳細は下の画像をタップ)

子離れの難しさ

 

これまでたくさんの生徒をみてきました。

特に小学校高学年から高校生までを中心に見させてもらう塾の先生の立場からすると、本当に痛感します。

 

子育ての難しさの一つは、親御さんの子離れの時期と方法にある、と。

 

子どもの親離れじゃないですよ。

 

親御さんの子離れです。

 

うちの一人息子はまだ小学校4年生なので、子離れの時期ではなく実感するのは難しいのですが、多くのご家庭のお話から感じます。

 

 

 

いつまでも子どもを過度にコントロールしようとする親御さんが出てくる。

 

 

その結果、子どもがただ無気力に作業をこなすだけになってしまう。

 

いや、逆かもしれません。

 

子どもがただ無気力に作業を繰り返すだけだから、親御さんがどうにかしようと子どもをコントロールしようとしているのかもしれません。

 

いずれにせよ、悪循環です。

 

 

 

ここを親御さんに注意しても、出てくる言葉は「でも、そんなことしたら、この子はもっとしなくなりますよ」です。

 

 

そう。それは親御さんの優しさなのです。

 

 

でもね、Moveが個別演習型の塾である理由の一つを知って欲しいのです。

 

中学時代に自立的(自律的)に勉強ができない生徒は、いずれにせよ高校で成績は落ちる。

 

 

 

Moveが個別演習型学習塾である理由

 

Move開業前のことです。

当時、僕はある塾の一斉指導講師として勤めていました。

 

正直、成績も上げるし、生徒のことも親身に考えてくれるいい先生だと評判を得ていたと思います。

当時は国語や社会を担当していました。

 

そんなある時、中学卒業と同時に塾を離れた卒塾生が遊びに来てくれました。

中学時代に鍛えに鍛え、見事志望校に合格した女の子です。

 

楽しく昔話に花を咲かせていたのですが、ふとその子が言った一言が忘れられません。

 

 

「先生、私、高校に入ったら成績が全然ダメになっちゃいました。

私が中学の時成績が良かったのは、先生たちが頑張ってくれていたからなんですね。

勘違いしていました」

 

 

と。

 

 

 

ショックでした。

 

僕が良かれと思ってやっていたことは、彼女のためにはなっていなかったのか?

 

学力をあげていたつもりが、自ら勉強する力を奪っていたのか?

高校入試をゴールにしてはいけない、と言っていた僕が、そこまでしか突破できない力のつけ方をしていたのか?

 

本気で悩みました。

悩んで悩んだ結果、自分で個別演習塾を作ったのです。

 

もちろん個別演習には個別演習の中で成績を上げる方法論というのが存在します。

 

でも、「生徒が自ら勉強する力」を身につけることが前提です。

 

じゃないと、せっかく中学で頑張ったにも関わらず、それが高校以上に繋がらないのであれば、あまり意味がない。

 

まさかまさか、このご時世に高校入試をゴールにさせるわけじゃないでしょ?

 

 

 

 

じゃあ、どうしたら勉強するの?

 

じゃあ、今自発的に勉強していない子がどうやったら勉強するようになるの?

 

という問題になるのですが、これは非常に難しく、確定的な答えは僕も常に探しています。

 

こっちの子に通用した方法が、あっちの子には全く通じない。

 

そもそも勉強以前に生活に問題がある子もいます。

 

 

 

その中で、逆説的ではあるのですが、

一つの確かな事実が「自分で勉強を続けた子は、その事実が次なるやる気を生み出す」ということ。

 

自分の力でこの個別演習空間の中で動き出した子は、それがきっかけとなってさらに自分で動くようになる。

 

そうした事例はたくさん見てきました。

 

その時に親御さんの過度のコントロールは、正直邪魔なのです。

だから、中学生に上がった、特に反抗期に入った子をコントロールするのはやめてほしいのです。

 

どうせいいことになりません。

 

 

というより、中学生でしょ?

 

自分の責任で自分の意思で勉強せえよ。

 

そうやって責任を子どもに投げてあげる方が自然ですよね。

 

 

 

 

 

そんなことを思いつつ、僕が仕掛けるもう一つの方法が、

 

現在、生き生きと社会の最前線で働いている大人の姿を見せる、ということ。

 

 

これまた数年前のことです。

 

複数の生徒から「親の姿を見ていると、勉強したところで・・・と正直思う」という言葉を聞いたことがあります。

 

おいおい。そんなのでいいのか?

 

そりゃ、日本はこれから斜陽国家の道を歩むだろうけど、まだまだたくさん生き生きと活躍している大人も多いぞ。

 

その人たちが何を考え、どう生きているのか、知ってほしい。


成功者たちの心のあり様。

 

それを知ったら「勉強したところで・・・」なんて言葉出てこないだろう。

 

 

ということで始めた講演会活動であり、昨年の「たくさんの大人に出会う日帰り合宿イベント」でした。

 

 

意外というか、やはりというか、こうしたことをMoveが手がけるようになったここ数年の方が、子どもたちの成績は伸びるのです。

 

 

自分で思うところがあり、自分の意思で勉強し始めた生徒は、そりゃあ、強いですよ。



あ。


もちろん親御さん自身が楽しそうに人生を歩んでいる姿も見せるのが、一番かなと、僕自身一児の親として思っています。