「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い
昨日の記事でご紹介した『学力の経済学』からのデータ。
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小学校低学年の段階で、
お母さんが女の子に「勉強しなさい」と言っても、
むしろ勉強時間が減ってしまうという驚きの事実。
男の子に対しても大して効果がありません。
「勉強しなさい」と言っても子どもたちにポジティブな影響が出ないのは、
別のデータも示していました。
「平成25年度全国学力・学習状況調査(きめ細かい調査)の結果を活用した学力に影響を与える要因分析に関する調査研究」(国立大学法人お茶の水女子大学)です。
小学6年生においても、
中学3年生においても、
「こどもに『勉強しなさい』とよく言っている」ことと
成績は負の相関関係があるようです。
こうしたデータを踏まえて、
中室牧子さんは
「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣いと、
主張するのです。
親御さんは、
お子さんが勉強しないのを嘆いて、
「勉強しなさい」と言いたくなるわけですが、
それには大した効果がないので、
やめましょう、
バッサリと、
エネルギーの無駄遣い、と。
で、昨日は、
そこで塾の出番なんだと
書いたわけですが、
それ以上にお伝えしたいことは、別にあるのです。
それは、
子どもたちに向けての言葉です。
生徒の皆さんへ
みなさん、良かったですね。
親御さんがどんなに「勉強しなさい」とみなさんに言っても、
勉強するようには大してなりません。
むしろ、
それをたくさん言われる人は、
平均的には成績が落ち込んでいることが分かっています。
因果関係はイマイチ分かっていません。
相関関係です。
「勉強しなさい」と言われるから、
成績が落ち込んでいるのか、
成績が落ち込んでいるから、
「勉強しなさい」と言われるのか、
良く分かりません。
分かりませんが、
その言葉に大して効果はないようです。
だから、
せっかく親御さんが「勉強しなさい」と言ってくれても、
勉強時間が増えもしないし、成績も向上しないのは、
あなたのせいではありません。
そういうものです。
同時に、
親御さんのせいでもありません。
多くの親御さんは、
自分の言葉がお子さんに届かないことに
がっかりするかもしれませんが、
その必要もありません。
そういうものなのです。
じゃあ、どうすればいいのか?
結局、
勉強時間を増やすかどうかは、
勉強する人の責任で行うしかないのです。
親御さんに「勉強しなさい」と
言われても言われなくても
自分の責任でやるしかない。
が正しいと言うことになるでしょう。
親御さんが何をどう言ったところで、
大した効果がないのであれば、
もうあとは勉強する人自身の責任。
勉強時間を増やして、
成績を上げるかどうかは、
その人自身の責任。
自分の責任でやるしかないんですよ。
ただ、そのためには環境は大切です。
いかに楽して勉強時間を増やして、
成績を上げるかを考えてください。
何をするにしても、
まずは環境を整えることから始めるのが
合理的です。
そのために塾を探している人がいれば、
ぜひうちの塾の門を叩いてみてくださいね。
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