人口減少期にMoveの今後を思う

1月31日(日)新中学1年生入塾説明会

まずは、連日お知らせしている1月31日の新中1向けのZoom説明会。

今日は、2名のお申し込みがありました。

8名の方のお申し込みをいただいています。

こういうのは直前になるとお申し込みが増える傾向があるので、まだまだ増えるものと思っています。

ちなみに、Moveの1学年の定員は20名です。

気になる方は、お早めにお申し込みくださいね。(詳細は下の画像をタップ)

20年で3分の2

 

最近、よく耳にする数字があります。

年間の出生数です。

 

2020年はおよそ84.7万人。

そして恐ろしいことに、2021年は、現在妊娠届けを出している方の数から考えると、どうやら80万人を下回りそうとのこと。

 

一気に5万人の減少が予想されています。

 

完全にコロナによる社会不安が蔓延した結果なのですが、この状況はしばらくは元に戻りそうにありません。

コロナが落ち着いたら回復することも想像できません。

 

コロナによる経済的落ち込みは、コロナが明けたとしても、人口現象の加速という形で長く影響を残すでしょう。

 

 

一方で、

 

今年の新成人は124万人。

 

 

 

つまり、たった20年間で出生数40万人減。

 

あっという間に3分の2に減ってしまった。

 

 

とんでもない減り方です。

 

 

下の図は、2015年の国勢調査を元にして2017年に発表された「2050年の推計人口ピラミッド」ですが、これを見ても30年後の日本が老人ばかりということが分かります。

 

しかも事態はこれよりも悪い方向で進行しているのです。

 

教育業界の危機

 

少子化は日本全体の問題であることは間違いありませんが、僕ら教育業界はその影響をもろに受けます。

 

15年後には、5年前の中3生の3分の2しか生徒がいないことが確定してしまったわけです。

 

Moveは小学4年生から通塾を受け入れていますが、11年後の小学4年生は日本全国で80万人もいないことが決まったのです。

 

そして、この流れはどんどん加速していくでしょう。

 

 

当然、現在、広島県全体での公立高校入試倍率である1.03は1倍を維持することなんて無理。

また、2019年度の大学進学者数が57万5千人であったことを考えれば、80万人をきる世代の大学入試なんて、よほど大学の数が減らない限り、ほとんど競争がないことが予想されます。

そして、大学の数はそれほど減りそうもない。

 

高校入試も大学入試も、ごく一部の上位校以外はほぼフリーパスという時代が来るのです。

 

その結果、既存の塾の存在価値は大きく下落しているでしょう。

 

塾に求められるものが変質している可能性の方が大きい。

 

少なくとも広島では、中学の定期テストで、ひたすら過去問演習を繰り返して答えを丸暗記させる手法は、さすがに通用しなくなるでしょうね。(Moveではそんな勉強法をやったことがないけど)

 

 

 

 

変わる勇気

 

さて、本当に不思議なのはここからです。

 

上で挙げた状況は、遅かれ早かれやってくることが確定している未来でした。

 

コロナで早まりはしたものの、いずれはやってくるとわかっていた未来。

(少子化は何十年も前から始まっていたじゃん)

 

 

 

この状況に対する対処法は、すでに始めていないとおかしい。

 

まさか5年後、10年後に対処を始めているようでは遅すぎる。

 

その時にはほぼ勝負はついている。

淘汰される塾はその未来が決定しているでしょう。

 

 

 

 

ちなみに僕はMoveを始めた時から準備していたし、本格的な対策はMoveの経営が安定しだした3年前から始めています。

 

講演会を開いて、子どもたちに将来の展望を明るく持ってもらうような方法をあれこれ試しに行ったのが、それです。

そして、それはある程度ノウハウがたまり、今後の発展形もだいぶ見えてきました。

もちろん、それだけにとどまるつもりもありません。別の方法もあれこれ準備しています。

(もう少ししたら発表できるかもです) 

 

 

全体的な方針としては「単なる受験対策屋」としての塾ではなく、「本当の意味で子どもたちの人生を応援する塾」の形を探しているのです。

(もちろん学力は上げるし、受験の力になるのは大前提としてですよ)

 

 

その一方で、昨年、ある塾長先生の団体とお話ししている時にびっくりしたのですが、その場では塾を変革しようとする塾長がほぼ皆無だったんですよね。

 

 

「いやあ、うちは今のままでいいよ」とか、

 

「変わらないといけないのは分かるけど、うちが率先して変わろうとは思わない。もう少し周りの様子を見る」とか。

 

 

 

およそ半年前の会話です。

 

 

 

一瞬悩みましたよ。

 

あれ? おかしいのは僕の感覚の方か?

 

 

 

 

別に、僕の方針が正解であるというつもりは全くないです。

 

色々なお考えがあってしかるべきですし、できれば様々な方針を議論したい。

 

 

 

けれど、変わる気がないというのは理解できない。

 

 

変わるリスクと、変わらないリスク。

 

この状況であれば、後者の方が大きいと思うのです。

 

皆さんはどう思われますか?

 

 

 

ただ決まっているのは、Moveはこれからも変わり続けます。

 

たかが少子化ごときで、僕が作りたいと思っている場所が作れないのは我慢ならないので。

 

 

 

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コメント: 2
  • #1

    茂木 (木曜日, 07 1月 2021 07:31)

    宮脇先生おはようございます。私もそうですけど、脳内猿のホメオスタシスの力は凄いですね。
    現状維持が続くと思う人に明るい未来は待ってないと思います。
    残る側か残れない側か、その時には震えてないように私たちも考えてMove
    しないとなりませんね(^^♪

  • #2

    宮脇 (木曜日, 07 1月 2021 13:48)

    ありがとうございます。
    時代はどんどん動いているのですが、その中にいると分からないものですよね。
    だから、なるべく客観的に数字を確認するようにしています。
    特に人口動態はあらゆることの基本ですから、ついつい調べてしまうのです。結果、こんな文章に。笑