今日は11時間の連続面談
今日は、午前9時から夜8時まで、途中30分の休憩だけ挟んで10時間以上喋りっぱなしでした。
いやあ、疲れました。
保護者の方とお話しするのは楽しいです。
生徒のバックボーンが見えて、勉強になります。
最近は、僕が手がけるキャリア教育を魅力的に感じて入塾を決めてくれる人もいて、嬉しい限りです。
(一方で、全然興味ないと言い切る方もいるけど、ま、それはそれでそれぞれのスタンスはご自由にです)
おいでくだった皆様、ありがとうございました。
新公立高校入試制度への疑問点2つ
さて、昨日の話の続きです。
広島県の新入試制度への現段階における疑問点についてお話します。
まだ学校特色枠の配点が発表されてないので、分からないことも多いのですが、現段階で疑問や不思議に思っていることを2点あげておきますね。
あ、これは決して批判ではありませんよ。
僕は平川教育長が行おうとする改革について、総論として大賛成です。
ずっと僕が言ってきたことを制度化してもらっているとすら感じています。
その上で、気になる点を二つ挙げておきます。
疑問点① 中学校運営は本当に大丈夫?
第一の疑問です。
学校の先生の所見を書く欄を全くなくして
中学校の運営が本当にうまくいくのか。
別の言葉で言えば、
中学校でそこそこの悪さをしていた子が、
全てを無かったことにし、自分の言葉で自己を美化できる状態を作って、
中学校運営は本当に大丈夫か、という問題です。
僕は、学校の先生が内申点を盾に生徒をコントロールすることがいいこととは全く思いません。
内申点のためにやりたくもない生徒会に立候補するとか、愚の骨頂です。
「高校進学のために無理にいい子でいようとする」プレッシャーが減ることはいいことだと思います。
その意味で、学校の先生かの所見欄が廃止されたのはいいことだと歓迎しています。
ただ一方で、学校の治安を乱す行為についてはどこで抑止力を働かすのかという疑問は生まれます。
いや、勘違いしないでください。
中学時代の素行の悪さを理由に、高校の入学先を制限することもいいことだと思いません。
これまでも、広島県全体で選抜Ⅱ倍率が平均1.04しかないどうせ全員がどこかの高校に合格する状態で、過去の素行の悪さを理由に進学先を制限できたわけでもないでしょう。
進路選択は、それまでの素行履歴を元になされるものではないのはその通りです。
ですから、中学校での行動と入試の合否結果を切り離したことは賛成です。
そこが疑問なのではなく、
それはそうとして、
中学の現場の先生たちは何を持ってして生徒の行動を統制していくのだろう?
という疑問です。
さまざまなプレッシャーから解放された生徒たちがのびのびと平和な中学生活を送ってくれるのなら、何も問題はありません。
そうなることを願っています。
ですが、不心得者が現れた時に、ただの道徳的指導だけをもって、生徒の行動を正していくのも無理がある気がします。
例えば、いじめを働くような生徒は強制的に別室にて授業を受けさせるなど、真面目にやっている子が学校生活において不利益を被らない措置は取ってほしいですね。
「いいえ、そんな生徒は現れません」と言い切ってしまうなら、がっかりしてしまいますが、いかがでしょうか。
疑問点② 流石に一発勝負の要素が強くないですか?
選抜Ⅰを廃止し入試を1回にしたのは評価するのですが、現状で見えている範囲で言えば、明らかに「当日の学力テスト一発勝負」の要素が大きい。
もともと内申点の配点が小さく、各学校の受験生間でそれほど差はつかないでしょう。
自己表現も3点〜5点で評価するようですが、多くは同じような得点に収まることが予想されます。
今のところ、
「当日の学力テスト一発勝負」の要素が強いように思えます。
先日の説明会動画では「1回のテストで選抜Ⅰと選抜Ⅱの2回分が受けられるようなもの」と言っていましたが、詭弁に過ぎません。
大学入試でも、共通テストと2次試験の2回のチャンスが与えられます。
私立大入試なんて、何回も受けることができます。
就職試験だって何回も面接を受けて、チャンスがもらえます。
しかし、今回の高校入試では、当日体調が悪かったら、それだけでこれまでの努力がすべて無駄になる可能性を秘めています。
もう少しチャンスが多い方が救われる受験生も増えるでしょう。
ただこの点については、これから発表されるであろう「学校特色枠の配点」によるところが大きい。
各学校、大いに特色ある配点にしてもらいたいものです。
コメントをお書きください