先日から春の広告のために、生徒や保護者の方々からアンケートをいただいています。
「良いこと書いてね」という前提でお願いしているアンケートですが、色々な方からのご意見は僕らの勉強になることだらけで、感謝申し上げます。
今日は、その中で、ものすごい熱量を込めてアンケートを書いてくれた女の子とそのお母様のお話。
このアンケートを公開していいものか少し悩みました。
ですが、むしろきちんと公開することこそがその想いに応えることなのだろうと、ブログで紹介いたします。
中学校1年生で起立性調節障害を患った女の子のアンケートです。
ある生徒のアンケート抜粋
まずは、その生徒のアンケートをそのまま載せますね。
枠に無理矢理収めなくてはいけないくらい、たくさん書いてくれました。
ありがとう。
このままでは少し読みづらいので以下に書き写します。
私は起立性調節障害(OD)という病気で、中学1年生のころ学校に行くこともままならなかった。
そのころは成績も悪く塾は好きだけどどうしても調子が悪くなって動けなくなってしまうし、どうしようと悩んだけど、宮脇先生は、私が体調が悪くなったりすると、「体調が悪い時はしっかり休みな」と、逆に元気に行けると「お! 今日は調子いいの? 頑張って!」「無理はしないんだよ」など励ましてくださり、今ではODもだいぶ良くなり、成績も得意な科目では偏差値が70まで行って、本当に感謝している。
他にも講演会も開かれていて、中でも「脳内視力」は心当たりがある人は本当に行った方が良いと思った。
他にもたくさん感謝していることがある。
私はMoveに来ていなかったらこんなに回復できていなかったと思う。
このアンケートに自身の病気のことに触れているのもびっくりしたし、こんなことを思っていてくれるとは、知りませんでした。
確かに色々と苦しんだ時に声かけはしていたし、配慮もしていましたが、そんなに喜んでもらえているとは。
やってきたことが本当にこの子のためになっていて良かったと、ほっとしています。
お母様のアンケートから
また、お母様のアンケートからも、大変ありがたいお言葉を頂戴しました。
こちらはwebフォームから送ってくださったのですが、以下に原文のまま載せますね。
Q:塾長(宮脇)の印象は?
娘は中1の途中から体調を崩しました。でも本人は何とかそれを表さないように必死でやっていました。親である私も何かおかしいとは思っていましたが、それを最初に気付いて塾での様子を踏まえ、心配し、相談して下さったのは宮脇先生です。
しっかり子供を見て下さり体調面でも変化に気付いて異変を察知して下さる、これ以上望む事はないです。
Q:Moveの良かったことや要望を
先程の先生の印象でも書きましたが、娘は先生が気付いて下さって、私達も何をどうすればいいのか?とバタバタしている内にみるみる体調は悪化して頭痛や眩暈で起き上がれなくなり学校へも通えなくなりました。
そんな身体が言う事をきかない中で、勉強への不安、体調の不安、将来の不安が押し寄せ精神的にも参った娘と母である私の心の拠り所がMoveでした。
決して無理はしないように、でもその時その時で娘が出来る勉強法を提案して下さったりしていただけた事で、体調が少しずつよくなった今、まわりに取り残されずに済み、自信を失わずに頑張れています。
勉強以外の娘の好きな事も可能性を広げる手助けもしてもらっています。
先生方のお陰で本が好きになり、映画が好きになり色んな方向に目が向くようになって来ています。
もし、Moveじゃなかったら‥‥‥
信頼して不安を話せる先生方じゃなかったら‥‥‥、
娘が体調を崩した時点で終わっていたんじゃないかと思います。
本当に通ってて、娘を見ていただいていてよかった‥‥‥と思っています。
こんなありがたいお言葉を頂戴して、僕の方が恐縮したのは言うまでもありません。
こちらこそ、感謝申し上げます。
なぜこれを載せるのか?
上でも書きましたが、これを載せて良いものか、ちょっと考え込みました。
病気のこともあり、個人的な内容が多いからです。
「広告に載せるから」という前提で書いてもらったアンケートですが、本当にこれを公開して良いのだろうか?
生徒本人にも、お母様にも確認をとりました。
すると返ってきた答えが、こんな答えでした。
「起立性調節障害になって、辛い思いをしている人はきっと他にもいる。
もし自分のアンケートを読んで、一人でも救われる人がいるのなら、公開してほしい。
宮脇先生の負担が増えるかもだけど、そういう塾があるということを知ってほしい」
ありがたい言葉です。
その思いには応えなくてはいけないでしょう。
広告の中で下手に編集するよりも、そのまま載せる方が良いと判断し、今日のブログに至ります。
正直、僕はその専門家でもないので、みんながみんな同じように上手くサポートしてあげられるか自信はありません。
しかし、色々な理由で頑張りたいのに体がついていかない、心がついていかないと苦しんでいる生徒に、少しでも楽に頑張れる環境を提供するのは、Moveの基本理念でもあります。
Moveが公立上位校進学専門を名乗っているのは、学力的上昇を目指して頑張ろうとする集団であるというアイコン的意味合いが強いです。
その意思がある生徒であれば、受け入れない道理はありません。
個別演習であるがゆえにある程度の学力的適性は必要だと思いますが、頑張りたい生徒に頑張れる環境を提供したい。
もしそんな僕らが必要だという方がいらしたら、ご連絡ください。
コメントをお書きください
茂木 卓史 (土曜日, 30 1月 2021 09:19)
素晴らしいですね。