Facebookにて
『ただ、受験に合格するだけで良い、(人生の)レールに乗れるだけで良い塾ではなく、大学卒業後の人生、生き方のことまで考えてくれている塾なんよ!』
Facebookで、Moveのことをこのように評価してくれるお母さんがいらっしゃったことを教えていただきました。
大変ありがたいお話で、そのお母さんを通じてたくさんの生徒がMoveに入塾してくれました。
本当に心から感謝申し上げます。
褒めていただいて素直に喜びたいところですが、
その言葉の中で久しぶりに聞いたなあと思ったのが
「人生のレール」という言葉。
そう言われてみれば、
確かに塾というのは、子どもたちを「人生のレール」にうまく乗せることを
存在意義にしているところがありますね。
いい高校に進学して、いい大学に行って、いい会社に入る。
塾に通う大きな目的なのかも知れません。
「人生のレール」なんてまだあるの?
しかし、ですよ。
私自身がそれに乗ったことがないから思うのかも知れませんが、
「人生のレール」って今、どれくらい存在しているのでしょう?
もちろん、かつてはあったと思います。
いい大学に入っていい会社に入れば、
終身雇用や年功序列制度の下で老後まで安泰だった時代が。
しかし、
日本経済が傾き出して、数十年。
終身雇用や年功序列は一部の大手企業に残るのみで、
多くの中小企業では消失していると聞きます。
そもそも非正規雇用が一般化しており、
終身雇用や年功序列云々の前に
正社員の職についている人も
割合としては減りましたね。
副業が推奨されだしたことも
人生のレールがなくなりつつあることの証拠だと言えそうです。
さらには、
人生100年時代を迎え、
現在の中高生の50%は107歳まで生きるという推計もあります。
となると、彼らは80歳くらいまでは働くことになるのでしょう。
50年以上働く期間があるのに、
その間、一つのレールの上だけを走り続けられる人なんて
どれくらいいるのでしょう?
私は自信がありません。
きっと何回か転職していると思います。
結局、
いい大学に入っていい会社に入ればそれで人生安泰なんて、
そんなうまい話なんてもうありません。
社会に出た後も、何度も選択の連続を強いられ、
自分の人生を切り拓いていかなくてはいけません。
その意味で、
「人生のレール」なんてもうないと認識しておいた方がいい。
もちろん、現在においては
まだまだ一部に残っているでしょうけれど、
今の中学生や高校生が社会に出る10年後や、
社会の中核として活躍する20年後や30年後は
もっとなくなっていると予想する方が自然です。
そんななくなりつつあるレールに
なんとしても乗ることを考えるよりも、
レールがなくなってしまったとしても、
それでも自分の道を切り開く大人になった方が、
子どもたちの幸せに近づくのではないでしょうか?
そのためには「実力」が必要です。
「実力」とは何かという問題はありますが、
「学力」も立派な実力です。
Moveは、そんな意味の実力をつけるための学習塾であることを目指しています。
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