安佐北区・安佐南区の最終倍率
先日の広島県公立高校入試の倍率発表から10日ほど経ち、
志願変更を反映した最終的な各高校の倍率が発表されました。
まずは、広島市北部地域である安佐北区・安佐南区から見ていきましょう。
高校名 | 志願変更前 | 志願変更後 | |
安佐南 |
安古市 |
1.00 | 1.03 |
祇園北(普通) |
0.98 | 0.99 | |
祇園北(理数) | 0.63 | 0.58 | |
沼田(普通) | 1.48 | 1.43 | |
沼田(体育) | 0.93 | 0.93 | |
安西 | 0.48 | 0.46 | |
安佐北 | 可部 | 1.08 | 1.08 |
高陽 | 0.98 | 1.01 | |
高陽東 | 1.19 | 1.17 |
普通科の学校は安西以外はどうにか倍率1.0倍を確保して、
面目を保った形でしょうか。(祇園北は0.99ですが)
とは言え、沼田高校と高陽東などのボリュームゾーンの
偏差値帯に位置する高校以外はほぼ競争は行われません。
その意味では高陽高校ももう少し倍率が高くても良さそうなものですが、
そもそも安佐北区の生徒数が減っているのだから、
どうしようもありませんね。
不思議なのは、
安西や祇園北の理数などで元々倍率が1を切っているところが、
さらに倍率を下げています。
この原因として考えられるのは二つ。
一つは、他の学校の倍率が低いのを見て、
そちらに乗り換えた生徒がいるだろうということ。
もう一つは
私立高校の合格条件が良くて(特進合格や奨学金・授業料免除)、
公立高校受験そのものを取りやめた生徒がいるということ。
色々な情報を集めていると、
どうやら単純な少子化と決めつけない方がいいようです。
今回の公立不振の影には、
私立の躍進があるだろうということ。
確かにMoveでも、
これまでなら公立高校に進学していただろうという子たちが
早々に私立高校に進学を決めています。
これまでは公立高校一択だった広島高校受験界でしたが、
私立高校に進学するという選択肢が台頭してきたと言えますね。
旧市内6校の最終倍率
ついで、いわゆる「旧市内6校」の倍率も見ておきましょう。
高校名 | 志願変更前 | 志願変更後 |
基町 | 1.28 | 1.25 |
基町(創表) |
1.35 | 1.35 |
舟入 |
1.60 | 1.52 |
舟入(国際) | 1.43 | 1.38 |
国泰寺(普通) | 1.59 | 1.52 |
国泰寺(理数) |
1.19 | 1.23 |
皆実(普通) | 1.61 | 1.56 |
皆実(体育) | 1.03 | 1.03 |
皆実(衛生看護) | 1.18 | 1.25 |
観音 | 1.46 | 1.46 |
井口 | 1.38 | 1.35 |
こちらは、安佐北区や安佐南区の惨状を尻目に、
どの高校も高倍率を示し、受験する子たちの予断を許しませんね。
残り1週間、ラストスパートを頑張ってください。
こうやって見ていくと、
広島県では、
もはや市内中心部でしか高校入試の競争は起きないのかもしれません。
その渦中に飛び込むのか、
それともあまり競争に晒されない地元の高校に進学するのか、
安佐南区や安佐北区の現在の中2以下の子達は
そうした選択を迫られるようになりました。
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