安芸高校の生徒募集停止
広島市内でも、県立高校の統廃合の動きが出てきました。
来年の2022年度入試から、安芸高校と呉昭和高校が生徒募集を停止するようです。
英断でしょう。
今年の選抜Ⅱの入試倍率はまだ出ていませんが、
選抜Ⅰの倍率を見ると、
広島県全体の普通科倍率も
1.59→1.48と一年で0.1も下がりました。
昨年の選抜Ⅱの倍率を見ると、広島県全体で1.03。
広島市内で見ても1.25程度。
県全体では、高校入試が選抜試験として正常に機能するかどうかの瀬戸際。
いや、広島市以外の郡部ではもはやフリーパスという高校も多く、
広島市や幾つかの都市部でのみ高校入試が成立している状況と言った方がいいでしょう。
今回の安芸高校は、広島市の中でも少し不便なところに位置する高校。
ここ数年は、倍率も1倍を切ることが多かった。
ですから、母校がなくなるのを寂しく思う人がいるだろうけど、これ自体は仕方がありません。
広島市の小学校生徒数
ところで、広島県全体の人数は別として、
広島市だけに絞ると、しばらくは急激に生徒の数が減るようには思えません。
参考資料として、広島市が公開している小学校の生徒数を見てみましょう。
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/education/171551.html
令和2年度における
広島市内の小学校6年生は、10,999人
↓
同じく小学校1年生は、10,451人
5年間で約550人(約5%)の減少です。
減少傾向であることは否めませんが、これくらいなら急激な減少とは言えないですね。
特に中心部ではほとんど生徒が減らないか、微減となっています。
中区 小6 1,006人 → 小1 1,018人(約1%増)
南区 小6 1,172人 → 小1 1,141人(約3%減)
Moveのある安佐南区も同様で
小6 2,798人 → 小1 2,671人(約5%減)
です。
佐伯区はなんと、生徒が増えています。
小6 1,270人 → 小1 1,356人(約7%増)
石内地区あたりが活況を呈していると聞きますが、その影響でしょうか。
その一方で、減少が目立つのは、やはり広島市でも周辺に位置する区ですね。
安佐北区 小6 1,269人 → 小1 1,076人(約15%減)
安芸区 小6 782人 → 小1 678人(約13%減)
ちなみ、今回廃校が決定した安芸高校は東区に位置する高校で、
東区 小6 1,109人 → 小1 1,021人(約8%減)
と、若干減り幅が大きい地区と言えます。
広島市内であっても、地区によってばらつきがあるのが分かります。
全体的には東部の人口減が目立つといったところでしょうか。
皆さんの地域はいかがでしょうか?
おっと、すみません。
職業柄、あるいは昔から人口動態をあれこれ追っていたので、
こういう数字はついついチェックしたくなるのですが、
ブログに書く必要があったのかは疑問ですね。
公立高校の統廃合の動きと合わせて、
広島市内の小学生の増減について簡単なご報告でした。
もっと詳しくご覧になりたいという人は、上のリンクからエクセルデータをダウンロードしてくださいね。
色々と面白いことが分かりまよ。
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