勉強は〇〇のためにしろ!〜高校生は勉強しない?後編〜

 

昨日、中学生の時に勉強していた子が高校生になると勉強しない現象の原因を二つ挙げました。

 

 

一つは、大学入試「合格率」が93%もあること。

もう一つは、塾や学校の先生が入試をゴールに設定してしまうこと。

 

この2点について指摘しました。

 

 

もちろんこの二つも大問題ですが、根本的な原因は今日お話しする3つ目にあると思っています。

 

 

 

 

「恐れ」から勉強する子たち

 

以前、こちらの記事でモチベーションの2種類についてお伝えしました。

 

 

このラブ(愛)ベースとフィア(恐れ)ベースのモチベーションのうち、フィアベースのモチベーションはやはり危険。

 

「高校に合格しなければいけない」

「大学に行かないと大変なことになる」

「自分の人生はこの受験結果で決まってしまう」

 

など、一種の脅迫観念から「好きでもない勉強」を我慢して行う日々。

 

 

 

そりゃあ、そんな辛い時間を過ごしていたら、目的を果たした瞬間に勉強なんかしなくなるでしょう。

 

 

 

もちろん、高校入試が単なる通過点なんていうことは彼らも百も承知です。

 

しかし、それでも脅迫観念から逃れたい一心で勉強から逃げたくなる。

 

 

その気持ちは、私の学生時代を思い返してもよく分かります。

 

 

 

 

 

ワクワクするために勉強しろ

 

なら、どうするべきなのか?

 

やはりラブ(愛)ベースのモチベーションの元で勉強するのが一番です。

 

 

「合格したら、進学先でどんな楽しいことをしたいのか?」なんていう狭い話ではありません。

 

 

 

 

高校入試や大学入試の先、社会に出てからどんなワクワクすることをしたいのか?

 

 

 

そうした自分が楽しいと思うことを実現するために、勉強を進めていく。

 

この勉強の先に自分のやりたいことがある。

 

だから、勉強そのものも楽しく感じる。

 

そう思ってほしいのです。

 

 

 

 

中学生の時は、全ての勉強が学力の基礎を築く教養の一環です。

 

その土台の上に、高校生の時には準専門分野の学習まで進め、大学では自らの専門の学問を修める。

 

 

 

 

そして、大事なことは、その先にどんなワクワクする楽しいことを想定しているか?

 

 

 

 

物作りにワクワクするのなら、それを目指せばいい。

 

人を集めてイベントをすることにワクワクしてもいい。

 

海外との品物とのやりとりにワクワクしてもいい。

 

政治の意思決定に関わることにワクワクするのなら、ぜひそれを。

 

最先端の学問を突き詰めることにワクワクするのも楽しい。

 

子どもに関わることにワクワクするのなら、ぜひ。

 

料理を作ってみんなを喜ばせたいのなら、それを目指してほしい。

 

 

 

 

色々なジャンルの色々なワクワクがある。

 

 

この勉強の先にそうしたワクワクがあると感じてほしい。

 

 

 

現実社会の中で、身につけた知識やスキルを用いてどんな楽しいことをするのか?

 

そんなことを考えていてほしいな。

 

 

 

 

 

 

 

え?

 

そんなことを言う方が非現実的だ?

 

夢なんかそう簡単に持てない?

 

 

 

 

 

そうですね。

 

確かに、子どもたちにそのようなことを思ってもらうのはかなり難しい。

 

「将来の夢」のようなはっきりした目標でなくてもいい。

 

今やっている勉強の先にワクワクしたことが待っている。

 

そう感じてほしいのです。

 

 

 

ただ、口で伝えるだけでは、子供達もどうすればいいのかわかんないでしょうね。

 

 

 

 

 

だからこそ!

 

 

 

僕たち周りにいる大人が楽しそうに日々の仕事や生活に取り組んでいなければいけないでしょう。

 

そして、私自身は彼らに、楽しく自らの仕事に取り組んでいる大人を紹介する活動を続けているのです。

 

 

 

普段行なっている講演会や8月に行った合宿の裏の目的はそれです。

 

 

僕がお呼びする人は、全員が自分の人生を楽しんでいる人ばかり。

 

そんな人たちの「ノリ」をぜひ感じて、身につけてほしいのです。

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コメント: 2
  • #1

    茂木 (木曜日, 10 9月 2020 12:20)

    宮脇先生こんにちは、仰る通りですね。大人が人生はこんなにも楽しい(^o^)と言う生き方を背中で見せながら、色んな事に挑戦して行かなければ、子供達が未来に希望を持つことは難しいですよね。

  • #2

    宮脇 (木曜日, 10 9月 2020 15:21)

    はい。
    本当にその通りで、大人こそ楽しそうにしていないといけません。
    その積み重ねが子どもたちの姿勢に表れるはずです。